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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第16章 アダムとイヴの林檎




「みんな、いる?」


入ってきたのは、千と百だった。


「龍之介、ごめん!本当にごめん……!」


突然謝る百に、龍之介は不思議そうに首を傾げた。


「どうしたんですか、百さん…」

「メールでも伝えたけど、龍がこんなになってるのはオレのせいなんだ!」


百は、八乙女社長と話したことをTRIGGERの三人に説明する。


「現代の千葉サロン……?俺がその幹部…?」

「了さんは勘違いしてるんだ。あの人は権力で業界を牛耳ろうとしてる。そんな時に邪魔になるのは組合だ。権力はオセロみたいに、ゆっくり、人をひっくり返していく。ひとりやふたりが抵抗しても歯が立たない。でも、全員が団結したら、誰もひっくり返されずに抵抗してくる。オレが集めた仲間達が、そういう存在になると思ってるんだ」



百から事情を聞き、彼らはとりあえず自分たちに出来ることを整理することに。

龍之介は花巻すみれにはめられた――それを証明するために、証言できる人間がいればいい。その場には、龍之介と花巻の他に、ナギがいたのだから。

けれどナギを巻き込みたくない、と龍之介は反対したが、楽と天に説得され共にIDORiSH7の元を訪ね、ナギに事情を話した。ナギはそれを快く受け入れる。

そして、話を聞いていた大和と三月も協力することになった。

当事者の一人である花巻すみれに本当のことを話してもらうために、花巻に直接交渉しに行く大和・天の二人と、月雲了に直接乗り込みにいく楽・三月・ナギの三人に別れて、五人は早速行動を開始した――。


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