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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第14章 追憶の幻想曲




「OH!!零の寝顔が見れると聞いて飛んできました!」

「ほんとだー!零りん、寝てる!!」


ナギと環が乱入してきて、どたばたと一織と三月が後ろから追いかけてきた。


「ちょっと、あなたたち何やってるんですか!?撮影中ですよ!?」

「NO!写真に収めます!邪魔しないでイオリ!」

「なあなあ!零りんの顔に落書きしていい!?」

「駄目に決まってんだろ!?女性アイドルの寝顔に落書きなんてして喜ぶのお前だけだぞ!?」


ぎゃあぎゃあと騒がしくなる部屋で、天はそっと立ち上がる。そんな天の腕を、百がぎゅっと掴んだ。


「……天、待って。ちゃんと話そう、オレは」

「百さん、仕事中ですよ。今は集中しましょう」



天はそういって、みんながいる方へと戻って行ってしまった。



「………天」



百の小さな声は、喧噪の中にそっとかき消された。


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