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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第14章 追憶の幻想曲




「あの、気になることがあるんですけど」


そんな中、天が口を開いた。


「なんだい」

「どうして、ここにカメラが入ってるんですか?」

「さすが、九条くんだね。さっそく、今から合宿所に移動してもらおうと思って」

「「「「えーっ………!?」」」」


13人から、一斉に声があがる。


「今から24時間?明日の仕事は!?嘘!?」

「本当に今から?そういうていで…とかではなく?」

「着替えは?歯ブラシとか下着とか…」


口々に飛んでくる質問を、チーフプロデューサーは「買ってください」の一言で一蹴りした。

そして、チーフプロデューサーがちょんちょん、と零の肩を小突く。


『え?……これ読んで……?………こうして私達は、急遽、熱海の別荘に向かうことになったのでした………。……熱海!?!?』


驚くメンバーたちの背中を押すように、チーフプロデューサーは笑顔で続けた。


「じゃ、すみませーん!早速移動してくださーい!」


戸惑う暇もなく、そのまま13人はロケバスに乗せられたのだった。

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