• テキストサイズ

スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第3章 交錯する想い




『え、なんだっけかな……んー、あ!膝枕なら覚えてるよ』

「ひ、膝枕!?!?」

「随分可愛いらしい王様ゲームだね」

「ユキは黙ってて!」

「そうね。はいはい」

「どこのどいつに膝枕したの!?オレもまだしてもらったことないのに!」

「まだ、ってしてもらう前提なんだ」

「だからユキはちょっと黙ってて!」


笑いをこらえながら突っ込みを入れる千は、今日も百と零の二人のやり取りを大層愉しんでいる様子だ。
そんな三人に、岡崎が口を開く。


「はい!そこまで!その続きは収録が終わった後!」

「ええ~~!?気になって仕事に集中できないよ!」

『はあ。百って過保護すぎ。たかが膝枕で怒ってさ。お父さんみたい』

「たかが膝枕!?モモちゃん、零をそんな子に育てた覚えない……!」

「……ヤキモチを過保護なお父さん扱いされてるモモ、ウケる……」


ギャーギャー喧嘩する零と百に、ぷくくと笑いをこらえる千。

そんないつも通りの三人を、岡崎はいつも通りスタジオの中へと引っ張っていったのであった。

/ 552ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp