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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第13章 ロストロングラブレター




「……よくそんなこと恥ずかしげもなく言えるね」

『え?私なんか恥ずかしいこと言った?』

「……はあ…」

『あと、演技力もびっくりしちゃった。天は本当にすごいよね……アドリブなんて、私考えたこともなかったもん。天はアイドルだけじゃなくて、役者さんの才能もあるね!小さい頃から、天はなんでもできたから。完璧な、正義のヒーローみたいに』


きらきらとした瞳で楽しそうに言う零を、天はじっと見つめる。

驚いた顔で走り去って行ったり、赤い顔して恥ずかしがったり、瞳をきらきらさせながら楽しそうに笑ったり。

人を翻弄させるのも、いい加減にして。つい、そう言ってしまいたくなる。


「……言ったでしょう。零の前では演技なんてしてないって」

『え?』

「さっき言った台詞が、本当だって言ったらどうする?キミは、笑う?」





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