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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第12章 未完成な僕ら




『……もう、百に会わないでください。連絡もしないで』

≪え?……あはは、お願いって、そんなこと?≫

『はい……』

≪でも、モモは僕の友人の一人なんだ!モモに会わなくなったら、僕は寂しくなっちゃうなあ。……君がその代わりをしてくれるというなら、話は別だけど≫

『……私が百の代わりになれれば……もう百にも、千ちゃんにも何もしないって約束してくれますか?』

≪いいよ。約束しよう。金輪際、Re:valeに手出しはしない。録音しようか?≫

『約束してくれるなら、いいです……』

≪あはは!最高の夜だ!零、僕たちの仲を祝って、パーティを開こう!週末、僕の家においで。君の大好きな美味しいお肉をたくさん焼いてあげる。折り紙で飾り付けをして、シャンパンを開けてお祝いしよう!楽しみに待っているよ≫


了との電話を切り、零はきゅっと唇を噛み締めた。


――百を守るためなら。
代わりにだって、なんだってなってやる。
百と千が仲直りできるなら。
二人の笑顔が、見れるなら。


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