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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第12章 未完成な僕ら




「ブレイク、ブレイク!そこまで……!千くん、解散は言い過ぎですよ。百くんも悪いですよ。僕にも月雲さんはいい人だと言ったでしょ?だから今まで、彼に七三呼ばわりされても、受け流してきましたが…。良くない人なら付き合いは控えてください」

「そんなことしたら、このままどんどん悪い方に転がっていくよ。今度、了さんは社長になるんだ」

「ほらね、おかりん、モモは聞き分けがないだろ」

「千くん……」

「好きにしたらいい。何を言っても、どうせ無意味だ。僕は気に食わない奴に媚びてまで、自分の立場を守ろうとは思わない。きっと、万もね」

「……。」

「尻尾を振って機嫌を取ってくればいい。そうやってモモが用意してくれた、ふかふかの王座の座り心地は最高だろう。そんな場所には僕も、モモの大好きな零もいないけどね」



千の言葉に、黙り込む百。


「――Re:valeさん、お願いしまーす!……Re:valeさん?」

「は、はい、すぐ行きます!ふたりとも、話し合いは後にしましょう」

「もうしないよ」

「……そうだろうね」

「後でしっかりしてもらいます!今は目の前の仕事に集中しましょう!さあ、頑張って!」



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