第12章 未完成な僕ら
「ブレイク、ブレイク!そこまで……!千くん、解散は言い過ぎですよ。百くんも悪いですよ。僕にも月雲さんはいい人だと言ったでしょ?だから今まで、彼に七三呼ばわりされても、受け流してきましたが…。良くない人なら付き合いは控えてください」
「そんなことしたら、このままどんどん悪い方に転がっていくよ。今度、了さんは社長になるんだ」
「ほらね、おかりん、モモは聞き分けがないだろ」
「千くん……」
「好きにしたらいい。何を言っても、どうせ無意味だ。僕は気に食わない奴に媚びてまで、自分の立場を守ろうとは思わない。きっと、万もね」
「……。」
「尻尾を振って機嫌を取ってくればいい。そうやってモモが用意してくれた、ふかふかの王座の座り心地は最高だろう。そんな場所には僕も、モモの大好きな零もいないけどね」
千の言葉に、黙り込む百。
「――Re:valeさん、お願いしまーす!……Re:valeさん?」
「は、はい、すぐ行きます!ふたりとも、話し合いは後にしましょう」
「もうしないよ」
「……そうだろうね」
「後でしっかりしてもらいます!今は目の前の仕事に集中しましょう!さあ、頑張って!」