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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第11章 夏の日の陽炎




「……。もし、俺のせいで……。おまえらが必死に頑張って作った、IDORiSH7が、だめになったら……。……本当に、ごめん……」

「大和さん……」

「本当にごめん……許してくれなんて、言えないけど…どうすりゃいいのか、わかんねぇけど…。ごめんなって、ずっと、おまえらに謝りたかったんだ」


そんな大和に、三月が怒鳴る。


「馬鹿野郎!なんで、あんたがオレたちに頭下げてんだ!親父があんたに謝る方が先だろうが!」

「ミツ…」

「…っ、うぅっ……、オレがぶん殴ってやりてえよ…!自分の子にこんなしんどい思いさせて!あんたもバカだ!きっかけは不純だったとしても、ずっと、一緒にやってきただろうが!IDORiSH7が、あんたの夢になったんだろが!オレたちの夢、オレたちを守りたいだろ!?そうだろ、リーダー」

「……ああ……、このまま、一緒にやっていきたい。自分を好きになれる場所にいたい。……っ、ここにいたい…」


涙ながらに言う大和に、IDORiSH7のメンバー達が口々に言葉を掛けていく。


「私たちは、最初から、その言葉を待っていましたよ」

「そうですよ!戻ってきてくれて、本当によかった!」

「……ごめん……っ」

「謝らないで。聴かなくてもわかります。ヤマト、今幸せですね。おめでとう」


みんなからの言葉に、涙を拭いながら頷く大和。
ちゃんと仲直りができた7人を、温かい目で見守るTRIGGERとRe:valeと零。


『……うっ……大和くん……っ、よかったね……っ』


零がぽろぽろと零れ落ちる涙を拭おうとしていれば、伸びてきた白くて細い指が、そっと頬に触れた。


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