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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第11章 夏の日の陽炎





一方、勇気を振り絞ってIDORiSH7の寮に帰った大和。

出迎えてくれたナギが、何やら電話をかけ始める。

TRIGGERにRe:vale、零にIDORiSH7のみんなにそれぞれ電話を掛け、必死に抵抗する大和になど目もくれず、”今夜大和から大事な話があるので来てほしい”、と告げたのだった。


そして、続々と寮に集まる面々。


「大和さん、おかえりなさい!戻ってきてくれて本当によかった!」

「ナギくんから聞いて急いで戻ってきました!」

「第一回打ち明け話会やんだって!?さすがリーダー!ちゃんとしてんな!」


はしゃぐ陸に、壮五に、環。



「こんばんは、IDORiSH7、揉めてたらしいね」

「なんだよ、大事な話って。まさか、二階堂、結婚でもすんのか?」

「え!?手ぶらで来ちゃった!でも、そうか。今日大安だもんね!」


続いてやってきたのは、TRIGGERの天と楽と龍。
そして。


「「こんばんはー!Re:valeでーす!」」


Re:valeの百と千。


『……っ間に合った!大和くん!おかえり!』


零も続く。


続々と集まってくる顔ぶれに、大和は部屋の隅で悲鳴をあげている。


「ああああ……嘘だろ、勘弁してくれよ……!お兄さん無理だよ、こんなの……!」


そして――。


「ただいま戻りました」

「ごめんな、遅くなって!ナギから聞いたよ。大和さんが今夜、全部話してくれるって…」


帰ってきた、一織と三月。

集まっている壮観なる面子を見渡して、三月が驚くように言った。


「…あんた、随分腹くくったな。発表会すんのか?」

「違う。本当に違う…。今から二人で個室居酒屋行こう…そっと仲直りしよう…?」

「すでに涙目じゃねえか」


そんな三月と大和の横で、ナギが大きく口を開く。


「LADIES&GENTLEMAN!本日は第一回ヤマトの打ち明け話会にお越しくださり、誠にありがとうございます」


仕切るナギに、ぱちぱちと拍手があがる。

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