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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】
第11章 夏の日の陽炎
「………もしもーし」
先ほどから鳴っていた着信に出れば。《やあ、モモ!》と聞こえてきた月雲了の愉快めいた声に、百は僅かに顔を歪めた。
「こっちから連絡するから、電話してくんなつったでしょ……」
呆れたように言ってから、百は続ける。
「……例の件?わかってるよ。順調だ。もうすぐ仕掛ける。……約束通り、零とユキさんだけは守ってくれよな」
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