第9章 STARDAST MAGIC
「それじゃあ、打ち上げ二次会会場に、小鳥遊事務所をお借りしたことだし!みんな、グラス持って!」
ホテル会場での少し堅苦しい一次会を終え、二次会ということで小鳥遊事務所に移動したメンバーたち。百の掛け声で、全員がクラスを片手に掲げる。
「改めて、乾杯ー!!みんな、お疲れ様でしたー!」
乾杯を交わせば、メインディッシュとして懐石弁当が到着。それを持って入ってきた万理の登場に、千はとても嬉しそうだ。
「万、アドレス交換してよ」
零の隣に腰掛けようとした万理に、千が言えば。万理は眉根を寄せて訊ねた。
「いいけど、なんで?」
「なんでってことないだろ!ほら、プロフィール登録用に写真撮るからこっち向いて」
千がそう言えば、百がすかさず割り込んでくる。
「は!?オレのアドレスにだって、オレの写真登録してないよね!?」
「するする。これからする。万、ほら、写真……」
「千、ちょっとキモい」
「五年間同じアルバム眺めてた僕にひどいこと言うなよ!?」
「バンさんより先にオレから登録だろ!コンビ愛でしょ!次は零!だよね!?」
『いや、私は別に……』
「ああ、零のはもう登録してあるから大丈夫」
「は!?!?どういうこと!?いつの間に!?」
千と百が揉め出す横で、苦笑している零に万理が口を開いた。
「零ちゃん、これからは俺がメインのマネージャーとしてやっていくことに決まったから、よろしくね。千たちに顔バレしたからこもってる理由もなくなったし、これからはどんどん現場に出てサポートさせてもらうよ」