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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第2章 shaking your heart




「おい、陸~~!!お前ずるすぎるよ~~!!」

「え?何が?」


きょとん、とする陸に、三月が怒ったように反論する。


「零ちゃんと幼馴染とか!!しかもさっき抱き着かれてたろ!?羨ましすぎっ…!!」

「いやー、あの瞬間、リクは日本中の男の敵になったよな」

「や、大和さんまで!!」

「陸くん……僕がどれだけ零さんを好きか伝えて……」

「壮五さんなんかキャラ変わってる!?」


ワイワイはしゃいでいれば、乗り気じゃなさそうな零の腕を引きながら紡がやってくる。


「みなさーん!零さんも仲間にいれてください!」

『は!?ちょっ、何言って』

「零ねぇ、早く早く!!ここにいるみんな、零ねぇのファンなんだよ!!」

『えっ』

「OH~~~!!日本一美しいレディ……ワタシの元へ」

「こらナギ!!やめろバカッ!!」


がやがやと騒がしい輪の中で、零は戸惑いながらも、困ったように笑ったのだった。
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