第9章 STARDAST MAGIC
「―――おい、天!こっちに来てないか?大丈夫か!?」
「……ごめん、逃げられた。動く気配を感じたから、追いかけてみたんだけど…」
「そうか…無事ならいい。どっちに逃げた?」
「地下駐車場の方へ」
「地下からはステージにいけない。妨害は諦めたと思っていいのか?」
「念のため警備に連絡しておこう」
「………」
「……天、どうかした?」
心配そうな声で尋ねる龍。
天は自嘲気味に笑ってから、なんでもないとだけ答え、楽たちの背中を追った。
その頃、Re:valeのコンサートも、終盤を迎えていた。
ゼロが消えたステージで、ゼロの歌が蘇ると、会場は感動に包まれた。
「―――みんな、ありがとう!ゼロアリーナリニューアルオープン、おめでとうございます!たくさんの新しい伝説が、このステージから産まれますように!」
―――こうして、Re:valeの五周年記念は、大成功に終わった。