第9章 STARDAST MAGIC
「………」
―――思ってるわけ、ないじゃないか
この五年。
会えない間も、ずっと、ずっと。
どれだけキミに焦がれてたと思ってるの?
言えるわけ、ないじゃないか
本当のことなんて。
だって、今言ってしまったら
ボクが頑張ってきた五年はどうなる?
キミのいない場所で、キミという光を頼りに
厳しい道を歩んできた五年間
それが全部、無駄になる
そんなことはさせない
今までも、これからも。
ボクはゼロを超える
九条さんのために。
家族のために。
陸のために。
ファンのために。
友のために。
そして、何より―――零
―――――キミのために。