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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第9章 STARDAST MAGIC



みんなが向かった方へとしばらく走っていけば、零は視界の端に天の姿を捉えた。その姿にほっと安心して、声をかけようとすれば―――。


『天……っ、…………?』


天は、ゼロの格好をしたウィザードらしき人物を地下駐車場へと誘導している。



『え………?』



―――何かの、間違いだろうか。

実際にウィザードを見たIDORiSH7のみんなとは違って、自分は見たことがない。だから、天が逃している彼がそのウィザードだなんて確証はないんだ。

あれはナギの言うウィザードなんかじゃなくて、ただのゼロの真似っこさんだったとか?

そうだ、そうに違いない。きっと騒ぎになる前に、天が逃がしてあげたんだ。


でも。
だったら、なんでこんなところに?


なんでみんなに隠れるようにして、逃がそうとしてるの?



ねえ、天




なんで―――?








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