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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第9章 STARDAST MAGIC





「バンさんに会えて良かったね、ユキ…」

「…ああ…」

「零と、IDORiSH7とTRIGGERたちが、オレたちのために色々してくれたんだ…」

「そうだな…。僕たちは本当に周りに恵まれた」


「―――千さん、百さん、それではOPのシークレット、行ってきます!」

陸の掛け声に、天と楽が続く。

「全力でやりますから、ちゃんと、ここで見ててくださいね」

「Re:valeのライブ、しょっぱなから盛り上げてやるぜ!」

「うん!楽しみにしてる!」






『―――シークレットライブのスペシャルゲストは―――IDORiSH7とTRIGGER!!』

零のナレーションと共に、曲が流れ始める。
IDORiSH7とTRIGGERがステージ上に現れ、会場内は一気に沸いた。


紹介を終え、零がステージ裏に戻れば。千と百が駆け寄ってくる。


「零…!この曲って…」

『うん、これもサプライズ!あの子達、みんなでRe:valeの曲を歌おうって、夜な夜なレッスン頑張ってたんだよ』

「…っ、あはは!なんだよ、もう…。こんなサプライズの連続、泣けてきちゃうじゃんか…っ!」

『モモに向けてのメッセージだよ』

「え…?」

『千ちゃんと百の歌には、二人の5年間の思い出が詰まってるでしょ?デビュー曲、ヒットソング、ドラマの主題歌、CMの歌、陸上大会のテーマに選ばれた曲、憧れたアーティストにもらった曲。…全部、二人の軌跡』

「そうだな……」

「ひとつひとつに思い出がある…ユキの隣で歌ってきた思い出」

「そうだ。Re:valeはずっと、僕とモモでやってきた。君が僕のパートナーだよ」

「…ユキ…」


「―――零さん、Re:valeさん、そろそろ、スタンバイお願いします。…百さん、どうですか?テープの準備しておきますか?」


スタッフから声が掛かる。
百は不安そうな表情で、千と零の顔を見た。

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