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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第9章 STARDAST MAGIC



「……ユキ……」

「好きにはさせな…………え?」

「ユキ……今の台詞、本当…!?」


突然入ってきた百に、千の目は驚き点になっている。そしてその後ろから続々と零にTRIGGER、そしてIDORiSH7の面々が入ってくる。


『本当に決まってんじゃん!ね、千ちゃん!』と零。

「良かったですね、百さん!千さんの本音が聞けて!」と陸。

「ほらね?百さんのことでも、ちゃんと取り乱してくれたでしょ?」と天。

「え……?なに……?」


わけがわからない、というように唖然とする千。そして、いつまでも掴みかかられている大和がげほげほと咳込んだ。


「けほっ…もういいっしょ。離してください、先輩」

「大和くん…。君がモモに毒を盛ってたんだよね?」

「まさか!」

「……芝居だったのか!?」


目を丸くして驚く千に、大和は呆れるように肩を竦めた。


「俺には演技の才能があるって、あんたが言ってくれたんでしょ?それなのに、まんまと引っかかってくれちゃって。まー、おかしいったら!あっはっは!」

「……こっ……」


「「『イエイ、ドッキリ大成功ー!』」」


ハイタッチをし合う零と天と陸。

未だに驚きを隠せない、といった表情の千に、百が口を開く。


「ユキ、嬉しい…っ!」

「…モモも知ってたのか…」

「さっき、零に呼び出された時、話を聞いたんだ……。ユキの愛情めちゃくちゃ感じたよっ!」

「…すごい恥ずかしい…」

「イケメンだよ!」


喜ぶ百に、恥ずかしがる千。
そんな二人に、零が声を掛ける。


『もうひとつ、サプライズがあるの!……万理さん、入ってきてください!』

「ばんり……?」


その名前に、千が目を見開き聞き返せば。

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