第2章 shaking your heart
「大丈夫だよ!!今はもうだいぶよくなったんだ!!そうだ、零ねぇ!今度俺達のライブ見に来てよ!!あ……零ねぇが来たら大騒ぎになっちゃうか……録画したやつでいいからさ!!俺、ちゃんと歌もダンスも、人並みにこなせるようになったんだよ!!」
『うん、わかった。今度見に行くよ』
「本当!?やった!!」
嬉しそうに話す陸に、零の表情は思わず綻ぶ。まるで姉弟のような微笑ましい二人に、メンバーたちの顔も自然と綻んでいく。
温かな雰囲気に包まれたまま、小鳥遊プロダクションご一行の車はキャンプ場へと向かった。