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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第5章 ボクはキミを




「ソウからだ。…もしもし。え?あいつ(千)来てんの!?あー……今新橋!ガード下でのんでる!今日は朝帰りかなー。……ああ、無理無理。今帰さないで、部屋にいれといて。まじこなでも見せといて。うん、うん、ごめんな!それじゃ!」

「壮五、なんて?」

「ナギの部屋にRe:valeがいるらしい。零ちゃんと、ソウも一緒に」

「ええ!?なんで!?この部屋磁場が狂ってんのか!?せっかく来てるなら挨拶……」

「やめとけやめとけ!Re:valeが王様プリン食っちまったらしい」


環の「王様プリン食った奴ぶっ殺す!」という言葉が部屋に響いている。


「な?」

「そ、そうだな…先輩相手に事件起こせねえもんな」


そんなやり取りをしていれば、ナギの部屋から電話を片手に零が出てきた。


『……天!?』

「零さん!?帰っていらしたんですか!?」

『うん、もう結構前に……』


零が天の元に駆け寄れば、楽が目を見開いて驚いている。


「なっ…零さん!?」

『え、楽くん!?なんで!?』

「!お疲れさまで――……あ、いえ……人違いです。オレ、ただの蕎麦屋なんで」

『え?』

「零、どうして家についたなら連絡しないの?ずっと待ってたんだけど」


天が不機嫌そうにいえば、戸惑いながらも零が答える。


『あ、ごめん!天の方が来るの遅いと思ってたから。で、陸と話せたの?』


零がそう答えた瞬間、陸の部屋の扉が開いた。


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