第1章 手を繋いで【桂夢/甘】
ここは攘夷浪士達が寝泊まりする平屋である
の悩みの種は
「小太郎、起きてよー!」
「…ぐう」
この目の前にいる恋人、桂小太郎が目を開けたまま寝る癖が治らない事である。
「目、カピカピにならないのかな?」
「…ぐーぐー」
耳元で
「早く起きてってば!」
大きな声を出してみたものの起きやしない!
本当にどうなってんの?君の体は!?
仕方ない。
背に腹は変えられないわ!
許してね!
意を決して息を大きく吸い込み
ガッツポーズで気合いも入れる
「大好きだよ!起きてよーヅラ!」
「ヅラじゃない…桂だアアア!」
よっし!作戦成功!