第10章 新米探偵に依頼あり
着替え終わった凛がカーテンを開き、その音に振り返り姿を視界に入れた二人は思わず息を止めてしまった
店主
「まぁ…とっても素敵」
凛
「本当ですか?嬉しいです」
ハイネックから伸びる生地はプリンセスラインにアンクル丈のギャザースカートで首から下にいくにつれ赤からピンクのグラデーション、肩は露出していて腋下からパコダスリーブになっていて袖はフリル、少しラメが散りばめられた白地のヒールが細過ぎないパンプスに身を包んだ凛は店主の言葉に嬉しそうに目を細めてから二人へ視線を向け
凛
「どうですか?」
問われた二人は、はっとして空気を吸い込んだ
智晃
「良い。…うん、すげぇ似合ってる」
凉晴
「ん、綺麗だ」
二人からの素直な言葉に凛は更に嬉しそうに目を細めた。
凛
「お世話になりました」
店主
「いいえ、ありがとうございました」
支払いを済ませて四人で店外へ出れば軽く言葉を交わしてから互いに頭を下げてからその場を後にする
智晃
「後はどうやってドジャールマだっけか、そこに入るかだな」
凛
「その辺は大丈夫です。…一つ考えがあります」
智晃
「考え?」
凛
「当日のお楽しみです」
智晃
「は?」
首を傾げても凛から答えが返ってくる事はなく勿論、凉晴からは有り得ない。
智晃は仕方なく諦める事にした、彼女なら大丈夫だろうと思っているから
丁度、事務所と智晃宅の別れ道が来るとそのまま解散となった