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彼岸花を抱いて

第1章 願いをこめて




担任
「あれ、今日は朝から河野くんが居るとは雪でも降るのかな?」



担任の福留(フクドメ)が発した揶揄うような言葉に教室中にクスクスと笑いがおこる。



智晃
「いやぁ、せいぜい雨くらいっすよー」

担任
「ま、そんな事は置いておいて。今日は転入生を紹介するよー」



その言葉に先程までの人を馬鹿にしたような笑いとは打って変わり教室中が色めき立つ。



女子生徒1
「男の子かなー?」


女子生徒2
「えー、だったら格好良い人が良い!」


男子生徒1
「いや、女子だろ!」


男子生徒2
「可愛い系?美人系?」


男子生徒1
「可愛い系!」


女子生徒1
「だから、男の子だってばぁ」



色んな所から聞こえる声に智晃が興味無さそうにしていると、後ろから肩を叩かれて振り向く。


春太
「なぁなぁ、やっぱ可愛い子が良いよなぁ」

智晃
「まぁな、男よりは良い」

春太
「だよなー」



ニヤニヤと笑う春太を冷めた目で智晃が見ていると担任から注意が入る。



担任
「君達うるさいよ。………じゃあ、入って」




ガラガラ──




春太
「おぁー…」



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