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幸福のレシピを貴方に。(食戟のソーマ)

第3章 一章


「ただいまー。」「おかえりなさいませ」「お、おかえりなさい」

明紀が元気よく挨拶をすると見覚えのない男の子と共に玄関掃除担当にお出迎えされる。

一日一人、多くて三人、見覚えのない男の子に出迎えられる光景にも大分慣れてきた。
手短に挨拶をしてから目的地へと目指す。歩調は少し勇み足。

「おかえり、随分疲れ切った顔をしてるね?」
目的地に着くと雅な風貌の落ち着いた佇まいの朝に会った青年が小さな女の子を膝に乗せ、夕餉の支度の手伝いをしていた。

「大半、君と人騒がせな親友の所為だよ!あの後質問責めされたんだから!」
昨日の出来事もあり、また本人からも家には複数の男性が寝泊まりしているという事はある程度周知の事であったがまさか昨日とは違う成人男性まで一緒とは聞いてない。しかも何やら親密な関係。また、親戚にしては似ても似つかぬ顔立ちの為どう言った関係か皆、気になったそうだ。
明紀は明紀でからかうのは得意だがはぐらかすのは苦手な為どう答えたらいいか迷い。
「まぁ仕事仲間かな、他にもたくさん来るよ?」
自分の言い方も多分悪かったのだとも思う。が失言した結果。質問責めがヒートアップして、近々ここに遊びに来る算段まで建て始めてしまった。

「それは、まぁ、すまないことをしたね」
「どうすんの?」
神菜の妹の理美は極度の人見知りだ。明紀にも、神菜達に促されてようやく挨拶する程度。いきなり押し掛けようものなら大泣きし、それを聞きつけたお目付役が抜刀し出す騒ぎにもなりかねない。
「まぁ、大丈夫だよ。遊びに来るとしてももう暫く経ってからだろうからね」
「は?」

歌仙は少し困ったような顔で神菜の通学鞄へと目線を送っていた。


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