第5章 恋花火(不二夢)
「今日はまだ連絡なし、か」
誰からの連絡を待っているかって?
大好きな彼氏、不二周助。
今はU17の合宿所でテニスに勤しんでるんだ
今までは学校で沢山会えていたから、寂しく感じる。
ティロティロ!っとなったスマホに目をやると
周助からのLINEが届いた
【練習終わったよ。明日なんだけど、莉那は何か予定ある?】
【練習お疲れ様。マッサージ忘れないようにしてね!明日は丸一日ヒマだよー。何かあるの?】
【良かった。明日は地元のお祭りがあるみたいで練習も三時まででさ、莉那もお祭りに来れそう?】
ウソっ!会えるの?
合宿中はデートすることは出来ないって思ってたから、
突然のデートお誘いに、嬉しくなって電話を掛けてみる。
「フフッ…かけてくると思ったよ。」
「本当に、周助にはお見通しだね」
「明日お祭りは夜からだから、気を付けて来ること。良いね?」
「もー、子どもじゃないってば!…でもありがとうね?」
「明日、駅に着いたらLINEしてよ。迎えに行くから」
「うん!えっと…大好きだよ、周助」
「…僕も、愛してるよ」