第11章 ピーマンおすそ分け
暗部服に着替えて頭にお面をつけたら準備万端だ。
リビングに行けば、カカシ先輩が、ビニール袋にピーマンを適度に詰めていた。
頭をゴシゴシしながら、そうっと横から伺うように覗けば、カカシ先輩と目が合った。
「っ!…ってビックリした!、声をかけてよ。」
「すみません、つい癖が…」
暗部の癖でたまに、つい気配を消して近づいてしまうのだ。
カカシ先輩を少し動揺させてしまった。気をつけよう……。
私は、苦笑いを浮かべながら、ピーマンが入った袋を見つめた。5、6袋ある。
「これ、皆さんに配るんですか?」
「うん、持っていこうと思ってね。テンゾウに…あ、ヤマトにね。確か今日休みだから家にいると思うし。後、アカデミー行けばシカマルとかイルカ先生とか、いる人に渡すよ。」
その言葉に大きく目を見開いた。
「テンゾウ隊長…ですか!
確か、暗部からカカシ先輩の代役でナルト達と任務されていましたよね?そのまま上忍として働いてらっしゃるとお聞きしました…。」
テンゾウ隊長…ヤマト隊長が突然抜けて、暗部のレベルが急激に低下した。それを引っ張ったのが、私とコネだった。
ヤマト隊長………
カカシ先輩が抜けた後、
任務をよく共にしていた。
実力が高く、皆彼を慕っていた。