第23章 女心
「カカシ先輩って…案外モテるくせに、女心は分からないんですね。」
「何が?何の事言ってるわけ?」
少し不機嫌になるカカシ先輩をわたしはジーーっと見つめた。
「誠実な人って素敵ですけど、真面目過ぎたらつまんない男になりますよ。奥手な人は私はタイプじゃないんですよ、実は。」
「………え?ちょっと待って良いの?」
「はぁぁーー……。女がこの手の話を振ってる時点で気づくべきだと思うんですよね。分かりませんか?」
小悪魔のような瞳を灯しながら先輩を見つめれば、目をビックリさせた。
「良いんだな?後から無理とかオレは止めれないからな?」
ガシッと肩を強く掴まれ目が真剣に変わっていた。
「無理矢理な男性は嫌いなんですが、強引な男の人って魅力的ですよねー。コネに気持ちがいっちゃうかも知れませんよ、私。」
そうニッコリ意地悪に言えば、一気に抱きしめられてカカシ先輩は瞬身の術を使った。