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【黒バス】ブラックラブ!

第91章 想いよ、永遠となれ。


しばらく歩いてると、ぱらぱら雪が降り出した。
駅までというものも、気温は下がり、寒くなったきた。
さっきまであったたかったのに・・・寒いな。

私は手袋ごしにはぁと手に息をふきかけた。
それを見たのか今吉先輩は言った。

今吉「どっかであったかいもの買うか。確かこの近くの公園にあったわ。」

私達は少し遠回りをして公園に着いた。
広い公園だった。だが、さすがに冬の夜だと誰もいなかった。

今吉「ほら。」

「ありがとうございます・・・。」

先輩はホットティーを買ってきてくれた。
ベンチに座り、一息ついた。

・・・渡さなきゃ、そして言わなきゃ・・・。

そう。

私が心に決めた人。それは今吉先輩。

どんなことを思い出しても、原点にいつもあなたがいた。
ううん、きっといてくれたんだ。
そう思うとなによりも安心して、愛おしいと思った。
私は、今吉先輩のことが・・・。

鞄の中の箱を掴みとり、さっと背中のほうに隠した。
先輩は立ちながら缶コーヒーを飲み、ふぁと白い息をはいていた。

言え、言うんだ私ー・・・。今日じゃないと、駄目な気がする。言うのは、今日しかない!!

「あのーっ・・・」

今吉「ん?」

全身に鼓動が鳴り響く。病気かとおもうくらい怖い。
でも、口が勝手にうごいた。

「・・・先輩は、ずっと傍にいてくれますよね」

今吉「そんなことあらへんよ」

「私、思ったんです。こんな性格を変えてくれたのも、ブラックラブというものを開いてくれた、先輩のおかげだって。」

今吉「・・・」

今吉先輩は驚いた顔をしてるけど、かまわず話し続けた。

「ブラックラブにいて、紅茶がもっと好きになりました。皆と話すのが大好きになりました。そしてー・・・」

『あなたが好きだという気持ちがー・・・』

今吉「あっ」

「え?」

今吉「せやせや。もうひとつプレゼントあるんやった。忘れてたわー・・・って、小倉?」

ちーん。
私は公園の隅で体育座りをしてしまった。

んもーーー!!先輩の馬鹿馬鹿!せっかく人が勇気ふしりぼって大切なこと言おうと思ったのに!!先輩の方が天然じゃないですか!KY!KY!←
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