第89章 自然に。
「何言ってるの桃ちゃん」
ふふふと笑い、何か悟ったような目をしていた。
今吉先輩じゃないんだから・・・汗
桃井「もうずっと前から決まってるんじゃないの?私にはそう感じるんだけど」
「ずっと前って・・・汗」
桃井「前にも言ったけど、誰を選んでも、雅ちゃんは幸せになれるよ。」
微笑んだ後に、付け足すように言った。
桃井「でもせっかくだから、一番好きな人を選んでみたら?」
「そこが難しい・・・」
桃井「難しくないよ」
確信したように言われ、何もいえなくなった。
自分が気づかないところで、誰かに恋を抱いてるの?私。
桃井「帰ったら一人一人の顔、思い出、色々振りかえってごらん。きっとわかるよ」
すると桃ちゃんは立ち上がった。
「もう帰っちゃうの?」
桃井「うん。大ちゃんのお夕飯作らないと」
うわお。頑張れ青峰君。←
でも桃ちゃんの指にはたくさんの絆創膏が貼ってあった。たくさん練習している様子だ。多分青峰君は、桃ちゃんの料理をまずいとか言いながらも完食してそうだな。
そんな光景が思い浮かび、思わずふふっと笑ってしまった。
そんな私をみて桃ちゃんも微笑んだ。
桃井「お会計、しとくね」
「え、いいよ。私が払う」
桃井「いーいーのっ!」
「うーん・・・じゃぁまた今度会えたときには、ご飯食べよう?私が奢るから。」←
桃井「あははっ きまりだねー」
そんな会話をしながら、私達はそれぞれ帰る場所へと帰った。