第88章 選んでよ。
・・・?
「えらべ・・・?」
伊月「雅も、そろそろ答えはでてると思うし」
笠松「でてねぇ方がおかしいだろ」
何のことを言ってるのこの人たちは←
ちょっと考えると、すぐに言ってる意味が分かってしまった。私のドがつく天然もここまでではなかったらしい。
「付き合う人を・・・選べってことですか?」
今吉「せや」
後ろから先輩の声がした。
今吉「そろそろ分かったとちゃう?『好き』が。あんた、えらい性格も変わったで。最初はおどおど臆病やったのに、今やちょっと積極的になっとるで」
その言葉はちょっと嬉しかった。
今吉「・・・そこでや」
今吉先輩がソファーにどかっと座り、微笑みながら言った。
今吉「今年のバレンタインデー、お前は本命だけに渡すんや。」
「つ、つまり・・・その本命チョコを渡した相手が・・・」
氷室「雅の好きな人だよ♪」
嘘ぉーーー。←
いきなり呼ばれて、いきなりこんなこと言われるなんて。
「返事は待つ」と、あなた方言いましたよね!?
今吉「待ちくたびれたわ」
「さ、悟り・・・!?」
さすが。悟ったのかそんなこと言い出した。
確かに私にも問題はある。けど・・・これは・・・汗
困ってると伊月さんが「なにもブラックラブのメンバーだけとは限らないよ」と小さく言った。
私にはその意味がうまく理解できなかった。
今吉「ま、今日はこれ言いたかっただけや」
「・・・え!?これだけ!?」
高尾「そーそー。とりあえず、雅はバレンタインまでに決めとけよー」
「え、ちょ」
玲央「さ、今日は帰ってちょうだい雅♪」
玲央さんが私の背中をぐいぐい押す。
花宮「おら早く帰れ。行け」
「ちょ、やだっ・・・きゃっ」
花宮さんにも押され、拒否権もなしに私は家を追い出されてしまった。
・・・
「ど、どうすればいいの・・・」
混乱状態におちいりました・・・泣