第87章 変えた。
しばらくすると、玲央さんは私を離した。
顔をみると、そこには笑顔があった。
「玲央さん・・・」
玲央「ごめんね雅。私って臆病だったみたい」
「え・・・?」
玲央「本当はね、あなたにフラれるのが怖かったの。本気で好きになって、嬉しいのに辛くて、フラれることを考えると、怖くて、顔もあわせれなくなっちゃって。」
涙の跡と、夕日の光で顔を赤くしながら言った。
それが、玲央さんの本音か。
「また、玲央さんのこと、ひとつ知れました」
玲央「ええ。でも今ので何も怖くなくなったわ。たとえあなたが私に恋愛感情を持たないとしても、十分よ。満たされた。返事だって、いくらでも待つわ」
「え」
玲央「あら?返事くれないつもり?それは嫌よ?」
ちょっと怒る素振りをみせ、鼻をつままれた。
きゅっと苦しそうな声をだすと笑って話してくれた。
やっと、私の好きな玲央さんに会えた。
玲央「次のブラックラブには参加するわ。」
良かった。これで一安心ー・・・
「あっ」
玲央「ん、どうかしたの?」
「そういえば、解散しちゃったんですよ!!」
玲央「なにが?」
「ブラックラブですよ!」
玲央「えええ!?なにそれ私のせい!?」
「・・・八割くらいは。」
玲央「ほぼ私のせいじゃない。」
がっくり肩をおとしたと思ったら、玲央さんは私の手を掴み、ひいた。
「え、ちょ、玲央さん!?」
玲央「今からでも今吉さんのところ行って再結成してもらうわよ!!」
「今からですか!?」
玲央「いつやるの!?」
「・・・今でしょ!」←
・・・
玲央「ふふふっ」 「あははっ」
私達はそのまま、駆け出した。
そして数日後。
ブラックラブは無事、再結成されました!!