第87章 変えた。
「いない・・・か。」
一度行ったことのある玲央さん家。マンションだけど。
記憶をたよりに来てみたけど、いくらインターホンを鳴らしてもでてこないということは外出中・・・?
どこに行ったんだろう・・・。
電話をしてみても、メールをしてみても
返事が無い。
一体どこにいるの玲央さん・・・。
??「どうかされました?」
玲央さん家のドアの前で携帯とにらめっこしてると
突然男性から声をかけられた。
「す、すいません。通行の邪魔ですよね」
??「いえ、俺はここの隣ですし。」
「玲央・・・じゃなくて、実渕さんのお隣さんですか?」
??「そうですよ。もしや実渕の彼女ですか?」
「い、いえっ そういう関係では・・・」
『実渕』と呼んでいるところを見て、
この男性と玲央さんはそこそこ仲が良いのだろう。
お隣さんだし、玲央さんの行き場所とか知ってたりして・・・。
「あの、実渕さんが今日何処かに行くとか聞いてます?」
??「え?あー、なんか疲れを癒しにいくとか言ってたような・・・。」
それってブラックラブのこと?
でも玲央さんはやめると言った。来てないということはどこか他の場所で癒されるところだ。
??「なんかよく知らないけど、俺で良ければ連絡とってみましょうか?」
「! いいんですか!?」
??「なんか必死そうですし。さっきから難しそうな顔してる。」
「あ・・・えへへ汗」
クスクスと笑うと男性は携帯を取り出し、玲央さんに電話をした。すぐに玲央さんは電話にでた。