• テキストサイズ

【黒バス】ブラックラブ!

第86章 今の私。


「・・・。」

寮に帰り、ベッドの上でぼーっとしていた。

思い返す。
あの時、私は今吉先輩にキスをされた。唇に。
たった3秒くらいのキスだった。しかもファースト。
し終わった後に、今吉先輩はもう一度「すまんの」と言って玄関のドアを閉めてしまった。
私がなにかを言う前に。

唇に指をもっていく。
まだ感触が忘れられない。温かくて、やわらかい。
妙にふわふわもしていて・・・それで・・・

バタンッ

日向「雅ー」

「ひゃぁふぅぇっ!?」

ノックもせずに、いきなりドアをあけられた。

日向「なんだその返事。プッ」

「せ、先輩がいきなり開けるからでしょう!?着替え中とかだったらどうしてくれるんですか!」

日向「そん時は、あ、悪い。で、終わる」

「ひどいっ!」

涙目で答えると先輩は笑った。
そのまま私の隣に寝転がった。

日向「ブラックラブ解散したんだってなー?」

「え。だ、誰からそのことをー・・・って、伊月さんですよね。」

日向「決まってんだろ」

「あはは・・・。」

日向「いいのかよ」

「え?」

日向「事情も一応聞いたけどよ。このままでいいのかって聞いてんだ」

先輩の顔は少し怒っているようにも見えたし、心配しているようにもみえた。
/ 628ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp