第85章 しおどきや。
「なんで・・・」
氷室「俺も理解できないな。玲央はここをすごく気に入ってるように見えた」
笠松「それは俺も感じてた」
そんな・・・玲央さん、どうして・・・。
玲央さんはいつも楽しそうだった。一緒に話してるときも、お菓子を食べてるときも、いつもいつもー・・・。
なのに、どうしてー・・・?
今吉「もう満腹っちゅうことや。」
「・・・え?」
今吉「もともとここは疲れを癒すためにやってるんやで。それがもう満たされたことやろ」
高尾「でも俺そうとは思わない、です」
「私も・・・。きっとなにか玲央さんにあったんじゃないかと」
今吉「そう考えるのは自由やけど、本人は理由話しとうないみたいやで?首つっこむことないやろ」
伊月「言いづらいこと、なのかな・・・・」
花宮「チッ ぱっとしねぇな。」
空気が重くなり、しばらく沈黙が続いた。
こんなのブラックラブじゃないよ・・・。
玲央さん一人かけたらこんなにも違うなんて。
どうすれば・・・
今吉「これはもう【しおどき】っちゅうやつやな」
ため息交じりのその言葉に、皆は顔をあげた。
「それは・・・どういう・・・?」
今吉「あんたらかて十分やろ。約一年間、結構遊んできたし・・・」
氷室「つまり?」
氷室さんがそう聞くと先輩は少し黙ってから言った。
今吉「ブラックラブは、今日をもって解散や。」