第84章 やってしまった。
玲央「でも、そろそろ本当に決めないと、彼達にも悪いんじゃない?」
「う・・・」
玲央「あっちは皆真剣っぽし、誰にしてもあなたを幸せにしてくれると思うわ。」
「それは十分伝わってきてます汗」
玲央「そうよねーあんなにアプローチされたらねぇ。」
実際問題。顔で決めれたら苦労はしないだろうけど、
私にはそれはできない。
したくない・・・という方が強いのかな。
玲央「一緒にいて楽しい。この人と一緒にいたい。そう思えたら、それは恋よ」
「え、そんなこと言ったら私何人に恋してるんですか」←
玲央「あらまぁ」
クスクス笑う玲央さんを見て、私はぽつりと言った。
「玲央さんと一緒にいるのが今は一番楽しいかもしれません。」
玲央「え・・・?」
私の小さな声を聞き取った玲央さんの顔は目を見開き、
いかにも驚きの顔だった。
玲央「な、なに言い出すのよ急に」
そわそわしながら玲央さんはコーヒーを口にした。
「だって玲央さんとお菓子作りするの楽しいですし、紅茶とか色々お話ししてても楽しいですし・・・」
玲央「だ、だからって・・・」
「今こうしてるのも、私は好きです」
感謝の気持ちも含め、笑顔を作ると、玲央さんは顔は顔を真っ赤にして、唖然としていた。
玲央「・・・そう?」
「はい」
玲央「ありがと。」