第66章 クリパやで~
それからしばらくして、
部屋に戻ったら・・・
「み、皆べろんべろんですね」
花宮「引く」
氷室「俺はそこまで酔ってないよー」
皆が寝ている中、氷室さんはただ一人ソファーでバーボンを飲み続けていた。・・・バーボン!?
「これ高いやつじゃ・・・」
氷室「あったから飲んじゃった」
「今吉先輩に怒られますよ!?」
氷室「大丈夫大丈夫。内緒ね」
口元に人差し指をあてられ「ね?」と首を傾げられる。
そんな言い方されちゃ駄目だなんていえないじゃないですか・・・。
「あ、あんまり飲んじゃ駄目ですよ・・・?」
氷室「そうする♪ありがと雅~」
ぎゅーっと抱きつかれる。
わわわっとあわてる私の顔をみてさらに腕に力を入れる。
氷室「雅いい香りするなー・・・」
あ、まだまだ飲めるみたいだけど酔っ払ってるんだ。
顔も赤いしちょっとしゃべり方も遅い。
よしよしと頭を撫でると嬉しそうに微笑む氷室さん。
・・・これは・・・か
花宮「可愛いとか思ってんじゃねぇよ」
「うっ・・・読まれましたか」
花宮「酔っ払いのどこが可愛いんだよ」
「酔っ払いって言うか・・・な、なんか犬みたいで」
氷室「んー?雅は俺のこと可愛いって思ってたのかい?それもそれで嬉しいな。」
もっと撫でろというように頭を擦り付けてくる。
・・・・・あ、確信しました。これは可愛いです。←