第66章 クリパやで~
「こうだったら、どうですか?」
花宮「っ!?」
ひとつのマフラーを花宮さんの首と私の首に巻きつけた。
あ、あれ。なんか近いな・・・。でもこれで二人とも寒くないよね。
花宮「ハァ・・・ったくお前は」
「ええええ!?一番の策だと思ってやったんですけど・・・」
花宮「ちけぇし、ちょっと苦しい」
「そこは我慢です。」
花宮「はぁー・・・?」
「だってこの方が暖かいですよ。」
花宮「・・・」
まーそうだな。みたいな顔してる。
フフフッ かわい・・・っておっとっと。
また可愛いって思っちゃうところだった。
花宮さんはきっと可愛いよりかっこいいの方が嬉しいよね。うん。そういう人だ。・・・あれ、そういう問題?
花宮「あ」
考え事をしてると花宮さんが声をだしたのに
私は反応した。
花宮さんの視線の先をみてみると・・・
「わ・・・雪だ・・・」
花宮「どうりで寒いわけだな。戻るか」
「・・・」
花宮「小倉?」
「もう少し、見てたいです。雪」
花宮「は?」
「雪の降るところって、なんか神秘的じゃないですか?真っ黒な空から白いわたがはらはら~って降る感じ、好きなんですよね。」
花宮「・・・まぁ嫌いじゃねぇ。」
「じゃぁもうちょっと見てましょうよ」
花宮「はいはい」
鼻を赤くしながら私達は雪を見続けた。