第65章 イヴとココロ
日向「・・・医者になりたい。」
「え?」
日向「だーかーら!医者だって!お医者様!!」←
「えぇっ!?」
予想外でちょっとびっくりした。
日向先輩が・・・医者!?
でもなんで・・・。
日向「前に、木吉と病院に行ったんだ。木吉がお世話になっていた病院。親父が骨折で入院してんだ」
「木吉さんって、木吉鉄平さんですよね?・・・後お父さん大丈夫ですか」
日向「あぁ。その木吉だ。まぁ親父は軽い骨折だから。 それでな、バスケが好きな少年がいたんだよ。歳は13。中学生だ。」
「はい」
日向「髪は抜けて、ニット帽を被ってて。色白でいかにも具合が悪そうで。おまけに車椅子。脚の神経はもう麻痺しちまったんだと」
想像する。その少年を。
なんともいたいけで、いとおしい。
先輩は話を続けた。