第8章 ダァホ!
俺達はそれから結構話すようになった。
美術家と体育科はちょっとコースが違うけど、
休み時間になったら雅が俺の所まで来るようになった。お昼を一緒に食べるようになった。
俺がバスケの話をして、雅が絵の話をする。
全然違うことだけど、雅にだけは何故か生き生きとして話せる。自信を持って。
だって俺がバスケのこと話しているとき、
雅、すんげー優しい顔をすんだよ。
ちゃんと聞いてくれてるってわかるんだよな。
だから俺も雅の話はちゃんと聞くようにしている。
今では俺ら、仲良いって言ってもおかしくないよな?
・・・って。
俺は何一人ぐだぐだ考えてんだ。
なんでこんなに雅のことで考えなきゃ・・・。
・・・でも、口ではまだ言えないけど、
なぁ、雅。
俺、お前と会えてよかったって思ってんだぞ。