第58章 君の傍に。
日向「いいんじゃねぇの。お前はいつも通りしてろよ。伊月もその方がきっと気が楽だ」
「でも・・・・」
日向「逆に、本当に好きじゃないのに答えたら、相手に迷惑とか考えねぇの?」
「あ・・・。」
私、自分ばっかりで・・・。
そうだ、今日だって伊月さん、辛そうな顔してた。
泣いてた。きっと伊月さんも同じ気持ちだったんだ。
分かってたはずなのに・・・目をそらしてたのは私。
「・・・最低です、私」
日向「だからそう自分を追い込むなって。そうネチネチしてっとイラつく」
「・・・すみません。」
日向「お前はお前のペースでやってけ」
「・・・はい、ありがとうございます」
日向「ちょっとは落ち着いたか?」
「はい。ごめんなさい。いつも迷惑かけて」
日向「全くだっての」
「あはは・・・汗 ・・・伊月さんに、ちゃんと言います。気持ち」
日向「おう」
まだモヤモヤした気持ちも残ってるけど
先輩のおかげで少しは楽になった。いや、決心がついた。
ありがとう、先輩。