第57章 もうどうしていいか分からなくなる。
伊月「小倉」
「はい?」
伊月「途中まで一緒に帰っていいかな。」
「いいですよー」
伊月「じゃ、行こうか。」
心配してくれてるのだろうか、伊月さんがおくってくれることに。本当に優しいなぁ・・・。
伊月「地面濡れてるね。水たまりも出来ちゃってる。」
「そうですね、でも雨の次の日って私結構好きですよ」
伊月「どうして?」
「なんか洗濯したみたいじゃないですか?ぴかぴかーって」
伊月「アハハッ 小倉は本当にメルヘンチックだな」
「め、メルヘン・・・ですか?」
褒めているのだろうか。
伊月「褒めてるんだよ」
心の中の声が聞こえたのか、私の顔をみて思ったのか
伊月さんは悟り、そう答えた。