第49章 一応大事なんだよ
駅に着き、お礼を言ってから私はすぐに寮へと駆けた。
日向先輩ー・・・!
・・・が。
あれ・・・。あそこにいるのって日向先輩・・・?
駅から出てちょっと走った所に日向先輩の姿が。
携帯を持っている。
「日向せんぱーーーーい!!」
日向「!!!」
「すいませっ...」
遠くから駆け走り、日向先輩の元へ着いた瞬間、
強い力で抱きしめられた。
「日向ー・・・せんぱ・・・?」
日向「・・・・・・」
ただそのまま。ぎゅっと抱きしめ
「先輩っ・・・苦しっ・・・」
日向「良かった・・・。」
「え・・・?」
その時、私の首元に水滴のようなものが落ちたのが分かった。