第28章 旧調査兵団本部
「ラウラ!」
集合場所に行くと、すでにリヴァイ班の面々が集まっていた。
私の姿に気付いたペトラが笑顔で手を振ってくれる。
「なんか久しぶりに顔見た気がする~!」
「うん!ここ数日はちょっと忙しくて」
私も自然と笑顔になる。久しぶりに会えて嬉しいのは私も同じだ。ペトラは兵団の仲間である以上に、一人の大切な友人だから。
「ずっと描き通しだったんでしょ?あんまり無理しないでね」
「そうだぞ。っていうかお前、少し痩せたんじゃねーか?ちゃんとメシ食ってんのか?」
オルオもやって来て、声をかけてくれる。彼もまた私の大切な友人だ。
「あー、ちょっと食べ忘れちゃったりしてるかも…」
ここ数日の自分の生活を思い出してみて、私は苦笑いをした。
入浴だけはしっかりしていたが…そう言えば食事は摂ったり摂らなかったりだったかもしれない。
「兵士は体が資本だ。お前の絵にはみんな助けられているが、だからと言って身体を壊すほど無理してしまっては本末転倒だぞ」
「そうだぞ。お前が倒れたら、誰も代わりはできないんだからな」
いつの間にかエルドさんとグンタさんもいて、心配してくれる。こうやって気にかけてもらえるというのは、とてもありがたいことだ。
「気をつけます」
私は頷いた。
二人は背が高くて、まるで兄さんに言われているみたいな感じがするから、嬉しさとほんの少しの寂しさで胸がいっぱいになる。