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【戦国BASARA】*月夜の盃*【R18】

第2章 伊達の流儀




「にぎり飯を作ると、すぐに孫兵衛が寄ってきて食べてしまう。ふ、奴は腹が減っていない日はないのだな。」


言い合いになってしまったので話をにぎり飯に戻すと、自然と米が大好きな孫兵衛の話をしていた。

あの四人組の話をすると、私は面白くて自然と笑顔になる。


「さあな。・・・そういやアンタ、なんで俺の兵の身代わりになった?」

「え?」


なんで、って言われても・・・


「四人は丸腰だったからな。自力では逃れられぬと思った。私なら抜け出せる方法はあると思ったし、代わりに人質になるほうが四人を安全に解放できると考えた。まあ、結果は知ってのとおりだったが・・・。
・・・何かおかしいか?」

「そうじゃねぇ。わざわざ身代わりになるほど、あいつらに入れ込んでる理由を聞いてんだ」


なんだ、そんなこと・・・

そんなのはあの四人組を好いているからに決まってる。

それに、それだけじゃなくて・・・


「だって、それが政宗殿の流儀なのだろう?」

「・・・あぁ?」

「仲間は絶対に見捨てない。一人も欠けてはならない。それが伊達の流儀だと聞いた」


だから私は政宗殿に着いていくと決めたのだ。

その精神に救われたから。


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