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【戦国BASARA】*月夜の盃*【R18】

第2章 伊達の流儀




「・・・あっ・・・」


そして奴の指は、屈辱的な音を立てながら動き続けている。

奧へ奧へと探られるように抜き差しを繰り返され、その加減によっては奧を針で刺されるような痛みを伴った。

・・・誰も助けてなどくれない。

なぜなら私がそうしたからだ。

誰も助けてくれなくても、私はどんなことにも立ち向かえる。

たとえ殺されるようなことになっても、そんな覚悟はとっくにできている。

そう思って、捕らわれたのに。


「・・・もう・・・やめて、くれっ・・・」

「どうした?限界かな?
君が望むなら日を改めてやっても良いぞ。こんなところに縛りつけて続けるのは私も本意ではない。」


・・・もう終わりにしたい。

この地獄のような時間を。


「・・・どうすれば、やめるのだ」


終わりにしてくれ。


「・・・これも私の本意ではないのだが、君が私を鎮めてくれねば終わりはこない。しかし残念だが君の準備が整っていないようだ」


・・・鎮めれば、終わるのか。
終わるというのは、私を殺すということなのだろうか。

ならいっそ・・・


この一瞬だけ、自分の尊厳を棄て、これを終わりにしようか。

そしたら、死ねる。


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