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【戦国BASARA】*月夜の盃*【R18】

第2章 伊達の流儀





「片倉様! 筆頭は怪我をしてるんですよっ・・・なのにっ・・」


小十郎は刀を鞘へ戻し、倒れた政宗を縁側へ移動させた。

四人はすぐに政宗の元に駆け寄るが、彼は気を失ったまま。

そして小十郎は、その腰に刺さっていた六本の刀だけを担ぎ上げた。

小十郎は政宗を倒しつつも、その意志は受け継いだのだ。


「・・・俺はこれから紫乃を助けに行く。お前らはここに残ってろ。」

「そんな! 片倉様! 俺たちも連れてってください!」

「ダメだ。聞く限り、敵は冷酷で卑怯な手を使う野郎だ。・・・お前らは足手まといになる」

「か、片倉様っ・・・」

「いいか。月が西に傾いても俺が戻らなければ、甲斐の虎にこのことを伝えろ」


小十郎はそれだけ言い残すと、馬を出して屋敷へと向かった。


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