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【戦国BASARA】*月夜の盃*【R18】

第2章 伊達の流儀



─すると、広間の襖が開いた。


「その必要はねえ。相手は俺の刀を欲しがってんだろ?俺が行く。」

「政宗様!」


鎧に着替え、六爪をさした政宗は、そのまま庭へと降りた。

その顔付きは笑みを浮かべつつも険しいものだった。


「なりません。手負いの政宗様を向かわせることは、この小十郎、お許しすることはできません。
それに紫乃のことは、まずは武田を通さねば・・・」

「アイツは今は伊達軍だ。伊達軍は一人も欠けちゃならねぇ。You see?」


言うことを聞こうとしない政宗に、小十郎は刀を抜いた。


「・・・小十郎。自分のしてることが分かってんのか?」

「・・・あなた様を出陣させることはできません。この小十郎、全力で止めさせていただく!」


──二人の刃が交わった。

それは、政宗がふいを打たれ倒れるまで続いたのだった。


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