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【戦国BASARA】*月夜の盃*【R18】

第2章 伊達の流儀





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「やっ・・ふ、ふざけるなっ・・・」

「君は本当に良い声で鳴く」


どうして私は、こんなことになっているんだ。

松永の手はするりと胸元に入っていくと、膨らみを包むように触れてくる。

わざわざ籠手を外し、直に指を這わせてくる松永に、私は体の奥から拒絶の念が湧きだした。


「野に咲く花を手折るときほど、この世の無情を感じることはない。君は汚れも知らずに野に咲いていられたものを、己の偽善を振りかざしたことで、こうして簡単に奪われてしまうのだ。・・・それを、肝に銘じておくがいい」

「やめろっ・・・! あっ・・・」



こんなことをされるなどとは、まったく予想していなかった。

どんな拷問を受けようと耐え抜いてみせる、そう思っていたのに。

こんな、女だということを利用され、忍としての尊厳を壊されるようなことは、本当に屈辱でしかない。

松永のこれは、私を痛く苦しめようとしている手つきではない。

真綿で包むような、私を"女"だと理解させようとしている、そんな触れ方。

・・・虫酸が走るっ・・・


いっそ刀で斬りつけられたほうが、どんなに私の尊厳を保っていられただろう。


「・・・どうした?大丈夫だ。安心するがいい、苦痛など与えんよ」

「う・・・うるさいっ・・・黙れっ・・・」


私の頬に触れようとした奴の指に噛みつこうとすると、松永は愉しそうに顔を歪め、私の装束の腰紐を緩め始めた。


「な、なにをっ・・・」

「・・・君は独眼竜には、このようにされたことはなかったのかな?」


奴の指は、腰紐の隙間から下半身へ入り込むと、他人に触れられるなどと思ってもみなかった所に、進んでいく。


「なっ・・・ふざけるなっ! い、嫌だっ・・・やめろっ・・・」

「大丈夫だ。目を閉じていなさい」


嫌だっ・・・・

誰か、助けてっ・・・・


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