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【戦国BASARA】*月夜の盃*【R18】

第2章 伊達の流儀





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必死に気配を追った。

この足音と、衣擦れの音、そして息づかい。

間違いない。

四人は何者かに拐われている。

今この気配の行く先がおそらく首謀者の砦・・・。

このままでは敵地に入り込むことになる。

相手の正体も分からずに、このまま追跡を続けるのが得策なのだろうか。

しかし今から城へ引き返すと、奴らを見失ってしまう。

このまま敵が誰であるのか、私が確かめねば。


「あれは!?」


林の中を進んでいくと、刀が4本落ちているのが見えてきた。

どれも四人が腰に差していた刀だ。

・・・それでは今、四人は丸腰だということ。

しばらく追跡を続けると、林を抜けたところに霧のたち込める屋敷が建っていた。

古く静かな屋敷で、少し薄気味悪さを感じる。


「・・・どこだ?」


敵のこの素早さは、武士というよりも暗殺に秀でた兵たちなのだろう。

音を立てないよう、周囲に耳をそばだてた。


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