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【戦国BASARA】*月夜の盃*【R18】

第1章  奥州に忍ぶ



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日が落ちると軍議のため皆が集められた。

広間へ集まった軍の中から少し外れたところに、私も腰かける。

もちろん片倉殿が私の姿を見つけると、黙ってはいなかった。


「おい、武田のくノ一。お前ぇなんで・・・」

「ほっとけ小十郎。」


独眼竜が片倉殿の言葉を遮った。


「しかし政宗様、この軍議の内容が他国に漏れれば、それは伊達の命運に関わります」

「あいつは他国の奴じゃねぇ。今は伊達軍の一員だ。You see?」

「政宗様っ」

「分かった分かった、そう神経質になんなよ小十郎。こいつが俺達の行先に軍を敷くってんなら、それを蹴散らしゃいいだけだろ?」


そうだ、説き伏せろ独眼竜。

持ち前の前向きな理論で片倉殿をかわすのだ。


「・・・おい、くノ一!」


油断していると、片倉殿は次に私を睨み付けてきた。

羽織を貸してくれたときとはまるで違う、怖い目付きだ。


「口出しはするんじゃねーぞ」

「わ、わかっている」


私に忠告したあと、すぐに尾張に攻めいらんとする議が始まった。

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