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【戦国BASARA】*月夜の盃*【R18】

第4章 恋の残り香




「んっ・・・ふぁ・・・」


なんなんだ、これは。

政宗殿の唇が、まるで私の唇を食っているかのような乱暴な接吻に、ドンドンと彼の肩を叩いて抵抗した。

・・・それは抵抗なのだが、頭の中にはクルクルと回るほどの甘い感覚が押し寄せてくる。


「んっ・・・んんっ・・・」


グッ、と私の後頭部に添えられた手。

その手に力を入れられると、その分、唇の重なりは深みを増した。

・・・頭がボーッとする。

体に感じる彼の温もりも、唇の熱さも、湿った感覚も、全てが私の神経を刺激する。


──やがて抵抗する力もなくなっていった。

立っていることすら辛くなった私は、私の体をガッシリと支えている腕に身を任せていた。

無意識だったかもしれないが、私の唇も、彼の唇に絡んでいったのだ。

・・・心地良い。

ああ、なんなのだろう、これは。

気づけば私は目を閉じて、この体中が熱くなるほどの接吻に酔いしれていた。


「・・・ん・・・はぁ・・・政宗、殿っ・・・・」


自分の声とは思えないものがこの唇から漏れ出している。

政宗殿も、時折熱い吐息を漏らした。

・・・熱い。

熱くて、熱くて、接吻だけで、ゆだってしまいそうだ。


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